わがままなちいさな古い自動車が、次々に道ばたにいる動物などをはねたりして行き、踏切にぶつかった時も止まらずに、汽車にぶつかって壊れてしまうお話。
この、動物たちをはねとばして行く辺りが妙にリアルで読みながらちょっと怖かった。一方、子供はというと、日頃「曲がり角では止まらないと車にぶつかるよ」と話していた事が理解できた模様だった。
踏切で汽車にぶつかってバラバラになってしまう部分はショッキングだけれど、だからこそより心に鮮明に残ると思う。
子供は踏切では止まらないと危ないという事も、実体験の様に理解していたようだった。
絵柄が昔話らしく、色が少なくて地味なのが素朴な感じで良いと思う。