マンガのコマ割りみたいな小さな枠で展開されていて、
たんたんと目で追っていく。
普通のおじいさんといった感じのサンタさんが、
ボソっとしゃべるセリフがたまにあるのみ。
たんたん、たんたん、とページをめくる。
雪がしんしんと降るような静かな空気の中、ストーリーはたんたんとおじいさんの一日を追いかける。
おじいさんがたまにブツブツ言ってるのは、「うー さむ」 とか 「ふゆはいやだよ まったく!」 とかなんだけど、
家の猫や犬やトナカイたちを大切にしているやさしさや、
プレゼントをきちんと配っていく誠実さが
あたたかく伝わってくる。
感動とか驚きとか面白さはないけど、
一冊置いておきたい、そんな絵本。