『こんこんさまにさしあげそうろう』ってなんだかいいやすく、口につくいい言葉だと思います。
娘はタイトルを何回も言っていました。
この絵本は、但馬の伝承行事「野施行(のせぎょう)」をもとに描かれています。
野施行とは、寒い冬にキツネなどが飢えて、
村におりてきて、鶏などをぬすみにこないように、
大寒の晩に赤飯や油揚げなどをお供えすることだそうです。
寒い冬、必死に生きる動物達。
お腹をすかした子きつねのために
母きつねとしてなんとかしたい・・・という愛がやさしく描かれています。
昔からの伝統行事に意味があることも考えさせられます。
人間も動物も自然の中で共に生きています。