とても有名な脚本家・作家の山田さんの初絵本作品。黒井さんの絵が大好きなこともあり、興味津々でじっくり読ませていただきました。
映画でもノスタルジックな昭和の世界が繰り広げられていますが、この絵本も60年以上前の東京の路地が舞台で、チョークで丸を描いている少年が主人公です。まるでぬりえから抜け出たような、外国のお人形さんのような女の子が声を掛けてきます。そのやりとりと、男の子の心理描写が魅力で、怖そうな大男の存在も謎。
現実と想像の世界を行ったり来たり出来る、子どもの時代ならではの感覚なのかもしれません。