純日本的なキャラクターと色彩で描かれた、子供の世界です。
だるまちゃんとてんぐちゃんは大の仲良し。いつも一緒に遊んでいます。
だるまちゃんはてんぐちゃんの持っているうちわをみて、羨ましくて仕方ありません。
さっそく、おうちに帰って大きなだるまどんに頼むのですがだるまどんがひっぱり出してくれる物の中に気に入った物がありません。
だるまちゃんは知恵を絞って。。
うちわ、下駄、帽子、お花(お鼻)などこれの繰り返しですが毎回、大きなだるまどんが出してくれるいろんな種類のアイテムがたのしいです。
そしてだるまちゃんは自力でいいものをゲットします。
日本のしつけの中では「人と同じ物を欲しがらない」が美徳とされています。
だけど、なかよしの子供と同じものが欲しいという願いはとても純粋ですよね。
そんな気持ちが子供の目線で描かれています。
作者のやさしい気持ちが伝わってくる絵本。とってもあたたかいです。