細かい描写とユーモア溢れる名作「だるまちゃんシリーズ」の第1作。
お友達のてんぐちゃんとのお話です。
だるまちゃんの希望を叶えようと家中からかき集めてくるお父さんのだるまどんと家族や、その絵の端に細かく描かれる家族の日常にあたたかくほっとした気持ちになります。
なんといっても秀逸なのは、かき集めたものの種類の多さ!
うちわやくつや帽子など、いろんな種類があって見ているだけで楽しくなります。
いつも子供と一緒に「どれがいい?」と言って選ぶのがお気に入り♪
子供が一番気に入ったのは、だるまどんが鼻と間違えてお花をたくさん集めてしまった時に言うセリフ。
「おおまちがいの とんちんかん!」
その響きが新鮮だったのか、大笑いでした。
お友達の物が欲しくなって、自分でなんとか工夫して手に入れるだるまちゃんも微笑ましいですが、自分と同じような物を身に付けただるまちゃんを見て「いいうちわをみつけたね〜」などとニコニコして返すてんぐちゃんの器の大きさに脱帽です。
子供にもぜひ、こんな器の大きい人間になって欲しいな〜。なんて(笑)