小さいくもさんは、遠くの世界が気になって仕方がありません。でも、「まだはやい」と言われて、なかなか遠くていけません。
ある日、風にお願いして遠くの世界まで飛ばしてもらいました。
初めて見る世界はきれいで、くもさんもうれしくなりますが、遊びすぎた太陽のため、燃えている世界にたどり着きます。
くもさんは泣いて泣いて、その涙は雨になり、くもさんの体はどんどん小さくなってしまいました。
燃えた世界は助かり、元の緑に戻ります。
くもさんはこのまま小さくなっても、森の中に生きているのだと思います。
そうやって、循環していくのでしょう。
絵が幻想的で美しく、雪の結晶のようなデザインがたくさんちりばめられています。
雪の女王のレース編みの場面も、とてもきれいでした。