一番最初のページをめくるとメキシコの古い文明の遺跡のような動物の横顔の絵があり、この扉絵を見ることで、(アステカ文明のころの)メキシコに伝わる民話だということを意識しました。
文と絵を書かれた北川民次さんの言葉の使い方がとても日本人の感覚に合っていて、このお話の世界観がよく伝わってきました。
絵は、版画のような感じに見えますが、書いてないので断言はできません。
うさぎにまつわる民話や昔話は結構残っていますので、結末は予想がつきましたが、
最初は他の動物たちのことを怖がって震えていたうさぎが、ラストの方では恐ろしく見えてきます。
最後の神様の決断に私も1票!
中南米に伝わる民話はあまり聞いたことがなかったので、素直に面白いと思いました。
読んであげるなら小学生以上かな。面白いので、機会を見つけて積極的に子どもたちに読んであげたいです。