Title Love -ラブ-
とても切ない、とても感慨深い、とてもあたたかい絵本。
1ページ1ページ、話しにそって紙のいろ、紙の形状が移り行く。
そのデザインはジャン画伯の思いそのまま、
読む者、視る者の目と手とこころに、直につながってくる。
主人公はひとりの小さな、孤児となった女の子。
孤児院に引き取られてゆくけれど、そこでもやっぱりひとりぽっち。
みんなは彼女をちょっと変わりもの、と思って嫌がるのでした。
めんどうなことを嫌うというのは、どこの世界も同じなのですね。
やがて孤児院ぐるみで、彼女を追い出す算段を・・・
1964年、フランスでの初版。
世界で100万部を越えて読み継がれているこの絵本。
人として、もう一度、
「愛」というものの本当の姿を、確かめることができます。
そうか、そうだね、と。
排除ではなく、与えるものだねと。
訳者:三辺律子さん、青山出版社、ジャン画伯に
感謝、感謝。