二俣英五郎さんの作品で1984年に出版されています。
この物語の舞台は昭和20年〜40年くらいでしょうか。
主人公のむーくんがお助け隊の動物たちの作るのはてぶくろですが、
全体のストーリーは「こびとのくつや」みたいな感じです。
二俣さんの描く淡い雪の世界が深々と心にしみります。
一番最初にむーくんを手伝いにやってくるねずみとむーくんとの会話のシーンがとっても気に入りました。
「いそがしいかい。」
「うん、とっても、いそがしいよ。」
「それなら、てつだっちゃうよ。」
“てつだっちゃうよ”ですって、可愛いと思いません?この言い方。
おじいさんは、手袋を作ってくれたのがだれか知らずに最後まで寝ているオチってもの、可笑しかったです。