赤ちゃん向けの絵本なのかなと先入観を持っていたので、
2歳の息子にはちょっと遅かったかなと思ったのですが、
最初からすごく気に入って、何度も「読んで」とせがまれました。
子猫がこっそり家を抜け出して、危険な目にあいながら冒険します。
人間の、それも大人から見れば、ちょっとした距離なのでしょうが、
子どもたちから見たら、本当に息つく間もない大冒険なのでしょう。
息子も、まさに子猫と自分を重ね合わせているようで、じっと食い入るように見つめています。
完璧に子猫に感情移入してる様子が、息子の背中を見ているだけで伝わってきます。
大きな犬に追い詰められて、いよいよピンチというときに、
お母さん猫が駆けつけて、ピンチを救います。
ああ、よかった!
最後は子猫とお母さん猫がぴったりくっついて・・・
その安心感もいいみたい。
きっと、お母さん猫=私(ママ)、子猫=自分(息子)と思って聞いてくれているのでしょうね。
子どもの好奇心や冒険心を満たしつつ、
本当にピンチなときはお母さんがいつでも助けてくれるっていう安心感を与えてもくれる、
秀逸な絵本だと思います。