中国民話に基づいた十二支のおはなし。
動物達が競争して順番が決まったことはよく知られていますが、
その判定をするのに、他の再話では見られない、
半神半人のシュン・ユーという人物が出てくるのが
この絵本の醍醐味。
そして、ねずみの頭のよさが強調されているのも特徴です。
意外にも、再話はアメリカ在住の作家の文に、
絵はアジアで育ったエロール・ル・カイン。
そのためか、とてもエキゾチックな作品となっています。
若干誇張しすぎのところもありますが・・・。
動物達がそれぞれ、順番よりも選んでいただいたことへの
感謝の言葉を言うのが、
素朴な素直さでよかったです。