かわいがって育てたクマが近所の畑や倉庫を荒らすようになって、少年が自分で鉄砲で撃つ決心をする……確か『子鹿物語』もそうでしたよね。アメリカ人って、そういうときの責任感が強いですね。開拓時代、子供のころから動物とともに、鉄砲とともに生きるというのは、そういうことなのかもしれません。アメリカ開拓時代を描いた絵本というと『せかいいち大きな女の子のものがたり』が娘のお気に入りですが、やっぱりクマが出てきます。身近な動物なのですね。さて、この絵本の結末は悲劇ではありませんが、ちゃんと責任は取れています。いい加減に終わらないところが、さすが。