たぶんこれは「だってだってのおばあさん」の続編になる作品だと思います。
挿絵のタッチは違いますが、同じおばあさんと猫のお話です。
ある日、猫は友だちが欲しくなって、探しに出かけます。
そこで出会った友だちとは・・・
第一印象といいましょうか、パッと見て友だちになりたい!と思う人と、この人とは友だちになりたくないな・・と思う人とがあると思うのです。
この絵本では、後者のタイプが描かれています。
そして、前者の例として綺麗な娘さんの猫が登場します。
最初はお近づきになりたくなかったヘビでしたが、実はとてもいいヘビだったりするわけです。
それも、だんだん一緒の時間を過ごすうちに、なんとなく友だちみたいになっているという・・・
最後、おばあさんも猫の連れてきた友だちのヘビを否定するわけでもなく、言われた通りに魚一匹生のまま、ご馳走してくれます。
私も、先入観無く、子どもの友だちと接しなければ・・と思いました。
佐野洋子さんのあとがきを読みながら、色々と考えさせられました。
友だちになるきっかけも人さまざま。
こういう友だちもいいもんだ、と思いました。