表紙のクジラの絵がすごく素敵だな〜と思って、図書館で借りてきました。
正直、コバンザメの「冒険」はもっと波乱万丈の話かと想像していましたが、“いつも一緒にいるクジラのそばを離れてみる”という冒険で、出かけた先も、ふだん自分が生活している範囲からさほど離れていなかったような気がしました。
ただ、クジラと一緒にいるときには気付かなかったものや出来事にたくさん出会えたようです。
クジラはコバンザメと比べて歳をとっているらしく、その貫禄がいい感じに出ていました。こんなお父さんや友達、先輩がいたらいいなぁと、思いました。
灰谷さんの作品らしい、温かい内容でした。
村上康成さんの海の中の生き物たちの絵が生き生きしていて素敵でした。
小学校の中学年くらいのお子さんからお薦めします。