「野生」と「ロボット」という言葉は
あまりにずれていて
どんな話なんだろうと思いながら読みました。
で
あっという間に読んでしまいました。
続きがあるらしく、一緒に入手しなかったことを後悔・・。
ひとつひとつの章が短めの設定なので
サクサク読めます。
お話は
貨物船の事故で、積み荷として積み込まれていたロボットの一体が、島に流れ着き、偶然に起動されるところから始まります。
もうその始まり方だけでわくわくします。
島で「学習」を続け
どんどん自然環境に順応していくロボット。
がんの子供を育てることを通して
心まで持ってしまったのではないかというほどの成長(?)をとげ、
島の動物たちとも友好的にすごせるようになったのに
ロボット回収のミッションが発動して・・・。
自然環境や親子問題、ジェンダー問題など
いろいろな問題提起が、さりげなくちりばめられていて
こんなによくできたお話があるだろうかと
久しぶりに感心しながら読みました。
大人が読んでも、十分面白いし
いろんなことを考えさせられた
読み応え十分な一冊です。