マーガレット・ブロイ・グレアムのベンジーシリーズ第3弾。
出だしもまとめも、『どろんこハリー』を彷彿させるほっこりとしたおはなしです。
ベンジーの飼い主一家は、子ども達のベッドの上で寝るベンジーに
そろそろ犬小屋で寝かせたら、と、りんごの入っていた古い樽で
犬小屋を作ります。
ところがその犬小屋がお気に召さないベンジーは・・・。
ベンジーの表情が実に豊かです。
だからこそ、多くの人々に愛され、かわいがられるんでしょうね。
アメリカの家族らしい、ほほえましい家族像が素敵ですね。
特に夫婦のさりげないラブラブぶりが温かいです。
訳出は『どろんこハリー』の訳者渡辺茂男さんの息子、鉄太さん。
そんなところも、味わい深いですね。