あっ、いいなぁ。セガマレ本だぞ、これ。
登場人物ターちゃんとペリカンの関係が、なんとなく羨ましくて
じーっと聞き耳を立ててしまいそうな仕立ての絵本です。
フリーマンのそれは、子どもを愛する優しさでしょう。
家族でキャンプ、初めての釣り、真新しい赤い長ぐつ、それに
友だちと信じて止まない一羽のペリカン・・・
男の子ならもう、興味津々の品々がずらっと並んでいるのですから。
色鉛筆のやさしいタッチが爽やかです。
ターちゃんとペリカンが友だちのように話をしたり、自慢し合ったり、
その空気感がとても自然で、夕日の時間を共有しているかのように
自己陶酔してしまいました。
偏見のない絵本作家フリーマンに、感謝。
良本をありがとう。