表紙からただならぬ迫力です。
もともと音楽好きな人が多い町が舞台。
「おとなり工房」という地味な楽器店の楽器で、平和に暮らしていたのですが、
ある日やってきた大人数のオーケストラのおかげで大騒動。
その魅力に圧倒されて真似をし始めたのがきっかけで、
大掛かりなオーケストラ大作戦といった様相になります。
しかも、町中の建物を改造しての大スケールです。
緻密に描かれた建物の完成度は高いです。
建築家の作者青山さんの本領発揮です。
この迫力は、やはり百聞は一見にしかず、です。
なかなか暗示的なラストですが、少年の嬉しそうな笑顔が素敵です。
ぜひじっくりと読んでほしいです。