Ehon Naviに出会う前に、息子達と親子ともどもはまっていた作品の一つが、「バムとケロ」シリーズ。
子供だけでなく、私も絵本にはまるきっかけになったシリーズと言っても過言ではありません。
全部読破したのですが、投稿していない作品ばかりなので、再度読むことにしました。
今回の作品は、1995年初版のシリーズ第ニ弾。
おじいちゃんから、山のような小包が届くシーンから始まります。
中身はなんと、組立て式飛行機。
手紙には、これに乗って、大事な本を持って、80歳の誕生日に遊びにおいでとのこと。
その大事な本とは、「バムとケロのにちようび」に出てきた「ふしぎな ひこうきじいさん」
組立て式飛行機という発想が最高です。
バムとケロは頑張って飛行機を組み立てるのですが、ケロはやはり遊んでばかり。
それから飛行機に乗っての冒険を開始しますが、たまねぎ山脈、リンゴ山、かぼちゃ火山、おおうみへび、岩のトンネルなどの楽しい展開が盛り沢山。
こんな発想、テイストを持ち合わせる日本の絵本作家って、なかなかいないと思います。
エンディングのほのぼの感も良く、シリーズ最高傑作と言われるのも頷ける出来栄えだと思います。
絵は言うに及ばずストーリー展開も抜群。
このシリーズの一番の魅力は、島田ゆかさんの描くキャラクターとその空間にあると思います。
その絵に描かれた隠れキャラを探すのは、親子ともども楽しい行為で、おそらく何度読んでも新しい発見があるはず。
今回見つけたのは、赤い飛行機。
バムとケロの後をくっついて飛んでいたのです。
さて、誰が操縦していたのかというところですが、最後のページにいるモグラではないかと睨んでいます。
そんな楽しみもありますが、この領域は、子供達の方が気付くもの。
あの本に登場した〇〇がここにいるなんてのは、日常茶飯事で、良く気が付くものだと感心することしきりでしょう。
それこそ何度読んでも決して飽きることのない絵本ですが、第一弾から読まれることをオススメします。