はじめて卵を産んだにわとり。
嬉しくて嬉しくてしょうがない。
賢い子に育てようと、卵相手に読み聞かせをしたり・・・
その様子は胎教に必至になる、人間の新米妊婦さんそっくりです。
挙句のはてに上を目指そうと卵をスキー場に連れ出し雪山の
頂上に登り、今度はジャンプを体験させようと卵を転がし・・・
結局の結論は「無事に生まれればそれだけで幸せ」。
作者から全てのママたちへのメッセージなのかもしれませんね。
リズミカルな文章で明るく楽しく読み進められます。
ただ、卵は温めないといけない・そーっと扱わなければいけない
という固定観念に縛られている私は、
雪山に連れ出したり、転がしたりという発想になんだか落ち着かない
気持ちになってしまいました。
ハッピーエンドで終わって、ほっとしました。