いしになった かりゅうど モンゴル民話」 どんぐりぼうやさんの声

いしになった かりゅうど モンゴル民話 作:大塚 勇三
絵:赤羽 末吉
出版社:福音館書店
税込価格:\1,540
発行日:2020年04月27日
ISBN:9784834000764
評価スコア 4.62
評価ランキング 3,955
みんなの声 総数 12
「いしになった かりゅうど モンゴル民話」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く
  • 悲しくも勇敢な姿

    モンゴル民話です。

    ハイリブという若い狩人が白ヘビを助けるシーンから始まります。
    助けた白ヘビはなんと竜王の娘で、助けていただいたお礼をします。
    そこでハイリブは、竜王の娘に教えられるままに宝の玉を手に入れることに。

    宝の玉は、口に入れれば鳥や獣の言葉が何でもわかるんですね。
    でも、このことを他言すると石になってしまうという忠告を受けます。

    絵本のタイトルが、「いしになったかりゅうど」ですから、ハイリブが
    石になることは予想はついてはいたのですが、どんなタイミングで
    石になってしまうのか、ドキドキしながら読み進めました。

    鳥や獣の言葉がわかるからこそ、事前に知ることが出来た災害。
    村のみんなを災害から助けるために、彼は全てを話してしまうのです。

    自己犠牲。 それが、ハイリブが自ら選んだ道でした。

    村人に信じてもらうために。村人を救うために。
    ハイリブの決断は、悲しいまでに勇敢でした。
    思わず、斎藤隆介さんの「八郎」や「三コ」を思い出しました。

    それにしても、白ヘビはなぜハイリブに宝の玉を選ぶように言ったのでしょう?
    蔵にはたくさんの竜王の宝物があり、どれでも選ぶことが出来たのに。
    ハイリブの自己犠牲の背後には、白ヘビが密かにハイリブに託した
    なんらかの使命が隠されていたような気がしてなりません。

    いずれにしても、心に残る素敵な作品には違いありません。
    ハイリブの自己犠牲の精神、子どもが読んだらどう理解するでしょうか?
    是非、子どもにも読ませたいと思います。

    投稿日:2011/02/08

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「いしになった かりゅうど モンゴル民話」のみんなの声を見る

「いしになった かりゅうど モンゴル民話」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

はらぺこあおむし / もこ もこもこ / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / じゃあじゃあびりびり / きんぎょがにげた / がたん ごとん がたん ごとん / いないいないばあ / くだもの

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



2025年 今、読んでほしい!この絵本・児童書14選 レビューコンテスト

みんなの声(12人)

絵本の評価(4.62)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット