主人公の猫、ラクは最初ひとりぼっちでしたが、ある本屋さんの男の子に出会い、その子の飼い猫になりました。
男の子はラクをとてもかわいがり、ラクが黙って出かけると一生懸命探しまわるくらいでした。
心配した男の子は、ラクにある約束をさせます。
「どこかに出かけたら、必ず本だなのところにもどって来ること。そして、ぼくが指笛をふいたら大きな声で返事すること」
やがてラクは寿命を迎え、死ぬ前に男の子のところを去ります。
いつも一緒にいたのに、いつの間にかいなくなっていた猫。
そして、今そばにいてくれる犬や猫は、なぜ、僕のそばにいるのか?
作家のくどうかずしさんは、この疑問をずっと抱いていたそうです。
その疑問を解消させることができたのは、
「A cat has nine lives〜猫には9つの命がある〜 」
という、世界中に言い伝えられている言葉だそうです。
この絵本は、この言葉をテーマに創ったそうです。
小学生のお子さんにお勧めです。