今まで読んだことのないような感覚のする絵本でした。
タイトルも衝撃的だし、内容も小さい子向けというより、小学生以上もしくは大人向けのような感じです。
エディはとにかく想像力が豊かな女の子。
いつも色んな動物になった自分を想像して、その様子がとても面白かったです。
学校に行きたくない気持ち、誰にでも経験ありますよね。
私ものんびり昼寝している猫を見ると、「ああ、猫はいいなぁ、勉強しなくていいし。猫になりたい」と思ったり、大空を自由にはばたく鳥を見ては、「ああ、鳥になりたい」と思ったりしたことを思い出しました。
エディもそんな空想の翼をはばたかせてみるものの、ある日限界の時がやってきます。
そして、「学校に行きたくない」と泣くエディの心にそっと寄り添うママも素敵だな、と思いました。
雨は雲が流す涙で、涙を流すとスッキリ空が晴れ渡る。
なんて素敵な発想でしょう!
淡い色彩で繊細に描かれたイラストもオシャレで魅力的ですね。
前半は人物自体に表情が無く、頭上に色々な表情のマークが表れます。
そして、後半部分はきちんと表情が描かれていて、その違いがまた興味深かったです。
空想の楽しさ、そしてありのままの自分を好きになるということ。
新しい感覚で読める1冊です。