カエルのグリンピースくん。
表紙からぐいっと鷲掴みにされました。
グリーンと黒のすてきなハーモニー。
さすが及川賢治さんですね!
ミッフィーシリーズのブルーナさんのように、簡単そうに見えてじつは計算しつくされた完璧なデザイン、そして味・・を感じます。
(全くの個人的な印象です。えらそうにスミマセン。)
地下のたくさんのお部屋をそれぞれの用途別に楽しんで暮らしているグリンピースがいいです。
ピアノのキーがソファだったり、タイヤがお風呂だったり。
トランポリンまである!いいな、いいな。
ある物を、発想柔軟に活かしてますねぇ。
しかし最後のページでぎょぎょっとしてしまいます。
これはいったい・・・不法投棄の現場・・?
子どもは何も気づかなかったけれど、私はちょっと複雑な気持ちになりました。
いろんな読み方のできる本ですね。
でも自分が子どものころに、まさにこんな風な「地下の秘密基地」に
憧れて設計図を描き、お友達と穴を掘ったこと・・・
ある日も掘りに行くと、近くの畑の腐った野菜がどどんと捨てられて
いたことを思い出しました。
そんな思い出とシンパシー・・・な1冊でした。