言葉少なに、いじめを受ける気持ちを痛烈に訴えてくる絵本です。
多分、周りの友だちはいじめているとは思っていないのかもしれない。いじめた当事者たちが中学に入り、高校に進学し、多分私の妹のことも忘れてしまったのでしょう。
笑いながら、おしゃべりしながら通り過ぎていく友だち。自分の世界にこもってしまって折り紙でつるを折り続ける妹。
とても悲しい本ですが、楽しそうに見えている小学校にも、大人たちの気づかないところでいじめはあります。
中学校に進学する息子に読んで聞かせました。すでに読み聞かせで知っている本のようでした。
反応はよくわかりませんでしたが、この本は、繰り返し繰り返し読んで聞かせて、心のどこかに、納めて欲しい本です。
味戸ケイコさんの絵が、素晴らしいと思いました。