洗濯機の故障でコインランドリーを訪れたおばあさんのところへ
自分のハンカチも洗ってほしいと現れたアライグマ。
「洗濯は得意」というアライグマでも取れないというシミが
そのハンカチにはついているという。
それは「かなシミ」・・・。
あぁー
この言葉のセンスだけで、序盤にすっかりつかまれてしまいまいした。
コインランドリーで洗い上がりを待つ間に
訥々と、おばあさんにいきさつを話すアライグマ。
コインランドリーの待ち時間というその設定は絶妙です。
あの、無音でない、穏やかな時間と場所・・。
なんだかふと話してしまうアライグマと
話させてしまうおばあさんの醸し出す
「大丈夫よ」という雰囲気・・。
少しずつ、親を介さない人間関係が出来てくる幼年期に
不安になった心を受け止める存在の大切さを感じました。