くりかえし言葉(オノマトペ:擬音擬態語)の絵本です。
“ひらひら”から始まって、見開きの隣のページは、それがちょと進化した言葉?、
“ゆらゆら”が書かれています。
どのページもそんな感じのセットになっているのですが、
2ページだけ明らかにその法則!に違うものがあり、そのうちの、山火事で森が
“めらめら”燃えてしまっている森を見て、“ハラハラ”しているゴリラの親子の表情に、
思わず本当に不謹慎ですが、クスクスと笑ってしまいました。
日本語のくりかえし言葉は、日本語をとても叙情あふれる豊かな表現にしているもの
だと私は思っているので、小さいうちから、このような絵本でその言葉に触れるのは
いいことだなと思いました。
同じような擬態語を扱った絵本と言えば元永定正さんの『がちゃがちゃどんどん』を
思い出します。
元永さんの本はその擬態語のイメージを表現していて、そこが斬新で魅力だと思いま
すが、この絵本は逆に具体的に存在するもので表現しているので、これまた分かりや
すくていいなぁと思いました。
ファーストブックのプレセントとしての1冊にお奨めです。