テレビ絵本で興味を持ったきつねのこシリーズです。きつねのこが橋のたもとで見つけたバケツ。うさぎのことくまのこに話したら、1週間待って持ち主が取りに来なかったら、きつねのこがもらったにいいと言われます。
誰のかわからないバケツ、でもきつねのこがほしかったバケツ。自分のものになったらいいなあとバケツのことを考え続けているきつねのこがとてもかわいです。
バケツでなくても子どもの頃なら、こんなことを子ども心に考えたり、あるものに夢中になったりしたのかもしれません。子どもの心にも、大人の心の中にも、楽しいこと、ほしい物を手に入れたら、こうしようああしようと思った気持ちが眠っているのかもしれませんね。
大人になった今読むととても懐かしいような気持ちがしました。子どもは、等身大の自分の気持ちとして捉えることができるのでしょう。夢中になって聞いていました。
つちだよしはるの優しい絵が、この話にとてもマッチしています。