娘が2歳になってすぐ、‘お化け’というコンセプトを、なんとなく理解するようになったころに、あまり怖がりになってほしくないなあ・・・という、ちょっと勝手な親の都合で購入しました。
対象年齢が4歳位くらいだったので、ちょっと早いかな?とも思ったのですが・・・。絵の楽しさや、言葉の響きの面白さに引き込まれ、親子でお気に入りの一冊になりました。
2歳半の今では‘ちんぷく、まんぷく・・・’のくだりは、すっかり暗唱できるようになり、主人公(かんた)の台詞をおぼえ‘うるさい、だまれー’なんて叫ぶようになり、ちょっと困った状況であはるのですが、毎日のように楽しく読んでいます。
この本を通して娘は、神社や神木など日本の信仰、日本独特のお化けの世界などに、少し興味を示すようになりました。海外に住んでいる私には、娘に日本文化に気軽に触れさせることのできる、この本は、たいへん貴重なものです。
どこにでもありそうな、素朴だけれど美しく、なつかしい日本の風景と、不思議で、ちょっと怖いけど、楽しいお化けの世界と両方を楽しめる、素敵な一冊です。