決めつけてはいけませんが、大人向けの絵本です。
果たして絵本と呼んで良いものかどうかわかりませんが、そんなことは中身を読んでみればどうでも良いことだということがわかります。
読み始めは、いったい何がいいたいのか、いけちゃんが何者かがわからず、「なんなんだ、これは!?」と思いながら読まなければならないかもしれません。
しかし、最後まで読み進んだときに、はじめてこの絵本の意味がわかるのです。そしてまた最初から読み始めます。そうすると、いけちゃんの気持ちや、いけちゃんがしたことの意味がわかり始めます。
何度も読み返す度に、新たな発見や想いが現れます。
どうしても気になるのは、男の子が大学生になって恋をしたときのいけちゃんの気持ちです。どんな想いだったのか。その先の主人公の成長を知りたくはなかったのか、僕にはわからないのです。とてもせつなくなります。あなたは、どうしてだと思いますか。教えてください。