邦訳は木坂涼さんです。グスティはアルゼンチン生まれで現在スペイン在中なので、原語はスペイン語ですよね?
で、木坂さんの翻訳絵本で、「ヨセフのだいじなコート」は舞台がロシアっぽいので、原語はロシア語と推測されます。そして、私の大好きなリシーズ「ぜったいたべないからね」はイギリス家族の話だったと思うので、当然原語は英語でしょう?
こう考えると、木坂さんという翻訳家は、一体何ヶ国語操れる方なのでしょう?(以外と、全部一度英語訳されていたのかもしれませんが、翻訳の翻訳では、おいしい臨場感が出てきませんよね?)
前置きが長くなってしまいましたが、「ハエくん」です。『南米的』なのかな〜。ちょっと軽いブラックユーモアが入ったお話でした。
最後のほうで主人公のハエくんにとってもショッキングなことが起きるのですが、グスティは最初から読者に挑戦状(?)を出していて、「この、最後に起きるショッキングな出来事を、あなたはどの場面で予想できるかな?」と、笑みを浮かべながら描いている姿が目に浮かびました。
最初に読んだ時、私は「こと」が起きるまで気づきませんでした。(少し鈍感なのかも…)
幼児から大人まで、何度読んでも楽しめる作品度と思います。(ただし、潔癖症の方は読むのはおやめになった方がよろしいかと…)