この絵本はカバのオウエンとカメのムゼイの種を超えた友情のお話です。
カバのオウエンは家族と仲良く暮らしていたはずなのに、突然の津波で一人ぼっちに。そこで支えてくれたのがアルダブラゾウガメのムゼイでした。
私は名前で分かるように大のカメ好きです。この本の表紙を見たとき思わず「かわいい!」と大声で叫んでしまいました。あたたかいまなざしで赤ちゃんカバのオウエンを見つめやさしく寄り添っている所を見るとこのムゼイは本当にやさしいカメなのだろうと感じました。まさに種を超えた友情です。
カバとカメなんてまったく交流がないはずなのに、こうしてお互いを支えあっているところを見ると心が通じ合っているように見えます。たとえお互いに共通点がないとしても、家族になれるのだろうと痛感しました。きっと二人はお互いになくてはならない存在になったことでしょう。