きまりは破らないけれど、何度追い出そうと、毎日図書館に入ってくるライオンに、マクビーさんはイライラさせられっぱなし。館長さんに言いつけても、きまりを守らないわけじゃないからそのままにしておきなさい、と聞き入れてもらえません。しかも、このライオン、図書館で人気者になりだしたのだから、マクビーさんはおもしろくありません。そんなある日、ふと大きな吠え声をあげたライオンに、マクビーさんは「きまりをやぶった」と館長に言いつけにいきますが・・・・・・。
きまりを守ることはもちろん大切だけれど、きまりがすべてじゃないということを教えてくれる。そもそも、きまりって人の足をひっぱるためにあるもの? 守らない人を言いつけるためにあるもの? きまりとは何か、何のためにあるかを、あらためて考えさせてくれる作品だ。