詩人でもある林木林さんの文章にやわらかな草花たちや、光、空を描いている岡田千晶さんの作品です。
最後の方の頁の草花たちの言葉が素敵です。
つゆくさは「朝つゆほどの、こもれびでも、大きなきぼうの光になるんだわ」
すみれは「いつかまた光がくる。そのときのために、葉をひろげておきましょう。どんな小さな光にもちゃんとふれられるように」やがてすみれのしずくのようなつぼみが、ほんの少しひらきました。
それぞれの小さないのちが、ほのぐらい木陰のそこかしこに輝く光を見つめながら、それぞれの思いを抱いて生きている。
何気なく過ごしてしまいがちな日々も愛おしく、大切に過ごしたいと感じました。