お互いに思いやりがあっておこんの死が切なくなって泣けてきます。おこんは、ばばさまの身代わりになって自分でよかったと思い、ばばさまはおこんに助かってもらいたい為に必死で浄瑠璃の神通力で何とかおこんを生き返らせようと、脂汗を流して、「にゃむ にゃむ」を繰り返すところは感激しました。おこんは、自分の為に浄瑠璃を聞かせてくれたことを大変喜んで感謝して亡くなっていったのがせめての慰めに思いました。おこんが無くなる場面には涙が止まりませんでした。あんなにへたくそなばばさまの浄瑠璃も、おこんを思う深い悲しみと優しいぬくもりがこもっていて美しかったと親しまれるようになっておこんもきっとばばさまの浄瑠璃に満足していると思いました。