アデールは弟のシモンを学校に迎えに行きます。
シモンはしょっちゅう、落とし物をします。
「シモン、きょうはおとしものをしないで、帰ろうね」というアデールですが…。
二人が歩くのは、実際のパリの町の風景。
表紙を開くと、パリの地図があり、二人の歩いたルートも見ることが出来ます。
公園や博物館や美術館で、何かひとつ、落としてしまうシモン。
読みながら、絵に隠された落とし物を捜し、さらにパリを散歩している気分になります。
巻末の解説ページを読んで、それぞれの絵には、もっといろいろなお楽しみが隠れていたことが分かり、もう一度、最初のページから読みました。
落ち着いて、美しく、垢抜けた画が心地よい一冊でした。
プレゼントにもよいと思います。