シモンの落し物を探しているうちに
人々の仕草や表情・町並みに見入ってしまいました。
安野光雅さんの「旅の絵本」を思い出したりもしました。
一人ひとりがとてもドラマチックなんです。
落し物探し…という本題からかなり脱線して
(この人は何をしているんだろう…)
(どんなおしゃべりをしているんだろう…)
そんな感じで いつのまにか
想像の世界にどっぷりと浸っていました 笑。
1ページを読むのにかなりの時間を要する絵本です。
お話も しっかり者のお姉ちゃん・アデールと
小さなことは気にしない
おおらかな性格(よく言えば…笑)の弟・シモンの
落し物をめぐる言葉のやりとりが
微笑ましく感じられました。
最後の場面…
ベッドに入ったアデールとシモンの表情からも
それぞれの心の中の言葉が聞こえてきそうで
私まで笑顔で絵本を閉じました。