虹の両端が見えるほど広々とした草原。その広い草原を駆け抜ける馬。見開きいっぱいに広がる広大で静かな景色に魅了されて、自分がモンゴルの草原にいるような気持ちになります。物語の中へ、どんどんと引き込まれていきました。
とても悲しいおはなしですが、スーホや白い馬のやさしい心が胸を打ち、読後は温かな気持ちになります。
小さな子どもたちにも心に響くものがあるらしく、この絵本がみな大好きで、何度も繰り返し繰り返し読んでいます。古くから語り継がれている民話の力は偉大だなぁと感じます。また、民話が持つ力強さに負けないくらいの挿絵。赤羽末吉さんの絵は、本当にどれも素晴らしいです。