あまりにも平和に暮らしている今の日本の子供にとってはこの本の内容はショッキングだと思います。
むごすぎて意味がわからないかも知れません。
この本は、上野の動物園のぞうを通して戦争というものがいかに罪のない命を奪っていくのかということを教えてくれます。
本当に涙があふれて読み聞かせするには酷な悲しい気持ちになる本ですが、こういう本に1回出会うか出会わないかでずいぶん違うものだと思います。
私も子供のころ「かわいそうなぞう」や「はだしのゲン」「ひろしまのピカ」などを通して戦争の恐ろしさを知りました。
そして、戦争は何があってもしてはいけない、最悪のものだと心に大きく残りました。
この本は最初に小学校の担任の先生が読んでくれたようです。
きっとショックだったのでしょう。
何度もこの本のことを娘が言いました。
私もこれまで読み聞かせはほとんどが楽しいものを選んでしていましたが、これをきっかけにこういうものも読んで聞かせたいと家でも読みました。
次女は4歳ですが、爆弾のことが気になるらしくとても戦争を怖がりました。
世界のみんながこんな気持ちになったら、戦争をする国はなくなるのでしょうか。