3歳7ヶ月の息子に読んでやりました。10階建てのくすのきだんちという集合住宅のお話。管理人はもぐらのもぐさん。そこの住人は、癖があるようで意外と心優しいので、ほのぼのとしています。
7階と8階が空き室のくすのきだんち。他の階にはそれぞれいろいろな住人がいて、とても仲良く住んでいます。そこへかけすの新婚さんが7階に引っ越してきます。みんなでお祝いしたり、すぐにたまごを4つ産んで、今にも孵化しそう。そんな矢先に天敵であるへびさんが空き部屋の8階に住もうと見学しようとしますが、それをうまーく回避するもぐさん。やがて生まれてきたかけすの赤ちゃん4羽をだんちのみんなで見守る、というとってもシンプルなお話です。
ちょっとおもしろいな、と思ったのは上下階に天敵とか苦手な相手がきたらどうしよう、と心配するところ。人間の世界ではすぐはわからないけれど、動物の世界では食物連鎖のピラミッドがあるのでそれをお互いに意識することも。また、夜行性や飛ぶことができるので最上階がきにならないなど生活パターンがくっきりとわかれているところなど、おもしろい観点も取り込まれています。
息子は、このほんわか、ほのぼのストーリーに酔いしれたように、楽しく聞き入っていましたよ。