とある漫画を読んでから、「ブッタ」に興味を持ち始めた上の子に探してきました。
ものすごくメッセージ性の強い内容で、文章にはちょっとびっくりしてしまいした。
(これまで読んできた作者の文章は、もう少しポエム的な雰囲気だったような……?)
主人公は『ぼく』のようですが、そこかしこに黄色い袈裟を着た「ブッタ」が遠目に描かれていて、その距離感が読み手から見てすごくいい感じでした。
私は、届きそうで届かない。よく見えそうで見えない。
届かせたい。もっとよく見たい。でも見えないって、ジレンマがこの作品そのものを印象付けてくれたような気がします。
各ページの絵は葉祥明さんらしい穏やかで優し風景が描かれています。
じっくりゆっくり1ページ1ページ堪能してほしいです。
内容は少し難しいので、小学校高学年以上のお子さんたちからいかがでしょうか?