村上春樹さんの訳ということで興味があったので本屋さんで立ち読みしたら、あまりに気に入ってしまい買わずにはいられませんでした。
物語は、ある大人の男性の回想から始まります。
自分が子どものころの、あるクリスマスイブの夜。
他の子たちがサンタクロースなんて居ないといい始める年頃。でも《ぼく》はサンタクロースの存在をを信じていました・・・。
北極へ向かう機関車、急行「北極号」・・・
そして北極の街での出来事・・・
幻想的なのに、大きな存在感。
主人公が体験した一晩の出来事は本当に素敵な経験です。
記念に残されたものは、ほんとに小さなものだけれど、《ぼく》にとってはかけがえのないもの・・・。
まだ子どもの心を忘れていない主人公がちょっとうらやましくなりました。
私にはきっと・・・あの音は聞こえないだろうなぁ。
4歳の息子にはまだストーリーをちゃんと理解するのは難しいようでした。
でも、もう少し大きくなったら、きっとこの《ぼく》の気持ちを理解出来る時期がくるんじゃないかと思っています。
大人の男性にもぜひ読んで頂きたい絵本です。