お母さんの言いつけで野原に子猫を捨てに来た女の子は、どうしても子猫を捨てることができませんでした。
周りが暗くなっても、捨てられずに泣いていた女の子。
その彼女の足元が、ぴかっと光りました。
それは、たんぽぽの明かり。
犬や猫がこの野原に捨てられた日にだけ光る、優しいたんぽぽの明かりでした。
この絵本は、ペットを捨てたことで傷ついてしまった子どもたちのために書かれた絵本でしょうか?
捨てた後、子どもたちは、たくさん泣いたのかもしれません。
なかなか立ち直れなかったのかもしれません。
中には、トラウマを抱えてしまった子どももいたのかもしれません。
そういう視点で考えると、この絵本のラストは、傷ついてしまった子どもたちの慰めになるかもしれないと思いました。