ヨーロッパではトチの実は、どうやらとっても身近なようです。日本の子供たちのドングリみたいなものなのかな?と勝手に想像して読み聞かせています。
この本では、トチの実のキップコップとそのお友達が、1月から順に月ごとの森の様子を教えてくれたり、お友達の大切さを教えてくれます。小さい子供さんには、ちょっと字が多いかもしれません。でも、ひと月ずつ読み進めたりすると、良いかもしれないと思います。
子供たちが好きなのは、12月。12月は「おもいやりのはなし」です。キップコップと友達のティップトップは、クリスマスツリーにするもみの枝を一本もって帰ります。その木に飾る木の実をお互いに探すのですが、赤い実しか飾らない、青い実しか飾らない、とけんかに。そこで、もう一本もみの枝を用意するのですが、お互いに寒くてさびしくって、ひとりぼっち。そんなところにシジュウカラが飛んできて落ちてしまいます。「クリスマスツリーが見当たらないの」と。そこで二人は顔を見合わせ、お互いの木を重ねてツリーにするのです。仲直りをして、お互いが好きになったのでした、というお話。
我が家は年子の女の子なので、姉妹けんかで似たようなことはしょっちゅう。自分たちのことのようで、きっと気恥ずかしいのではないのかな?