アフガニスタンという扮装地域で、子どもたちがどれだけ健気に生きているか、日本で役目を終えたランドセルがいかにアフガニスタンの子どもたちに喜ばれているか、知らなかった事実には感動しました。
しかし、タルワサちゃんを主役に置いて物語構成された写真絵本だから、扮装地帯の現実を伝えようとしている写真絵本だから、あえて言うとしたら、写真を写す眼にジャーナリストとしての踏み込みが今一歩甘いような気がしました。
内堀タカシ氏にも、本当はこうしたかったという、反省点のある作品ではないでしょうか。
写真があまり語ってくれないところを、文章で繋ぎ会わせているような、残念さを感じてしまいました。