最初、表紙をみせただけでは、子どもは、興味を示しませんでした。でも、一方的に私が読みはじめると、少しずつ、近づいてきた。結局、おもしろかったみたい。
何もすることがないから、穴を掘り始めたひろし。家族や友達が質問することばにもそっけないひろし。でも、掘っている間に出会ったいもむしには、礼儀正しくあいさつした。いもむしに出会えたことで、ひろしは、ほっとしたのか、掘るのをやめ、穴に座る。
ここで、ひろしは、きっと、いもむしと同じ生き物の一つと化したんじゃないかな。穴にすわって、とっても居心地がよさそう。子どもって狭い空間って大好きじゃないですか。
うちの子もひろしみたいに、穴に入ってみたくなったはず。