ごく普通の日常生活から、突然、水の中の世界へと消えてしまったおっきょちゃん。
河童っているわけないじゃん、って思っていたけれど、このお話を読むと、なかなかそうも言い切れません。
なぜか、こういうこともあるかも、と思わせるものがありました。
水の中の河童の世界も、人間の世界と同じように、お母さんがいて、お父さんがいて、子供たちが元気に遊んでいて...とてもほほえましい。
水の中に入った瞬間に、おっきょちゃんは、人間世界のことを忘れ、反対に、人間世界に戻った瞬間に、河童の世界の記憶はなくなります。
でも、どこかにこんな世界もあるのかな、って想像力をかきたてられるお話でした。