戦争が終わったら、オーバーを買ってもらう約束をしたアンナ、だけど、町には物もなくって、家にはお金もなくって・・・
そんな、冒頭部分で、「重い」話を想像したのですが、お話は、想像に反して、さわやかに進んでいきます。
どんなときも、前向きに問題を解決していく、この親子にとても共感します。出てくる人は、みんな温かい。
それは、物がなくても、戦争が終わって、これからみんなでよい世の中を作っていこうという、時代の活力まで創造させてくれます。
赤いオーバーを手に入れるために、なくしたものもたくさんあるのですが、手にしたものの方が、何百倍も大きかったことでしょう。
クリスマスの時期に、是非読みたい絵本です。