今日、子どもたちと公立の図書館へ行き、長女が借りました。小学校の図書館でチラッと見かけて気になっていたらしいです。
自宅に帰って長女が音読しているのを横で何気なしに聞いていたのですが、読み終わった後に私もゆっくり声に出しながら読んでみました。初めのうちは、何か面白い内容なのかなと思っていましたが、後半になるにつれ徐々に何とも言えない気持ちになっていきました。
読み終わって長女に感想を聞くと「最後の男の子がかわいそう」と話してくれました。
私も少し掘り下げた感想を次女も交えて話しました。何の運命か分かりませんが、ちょうど今日のお昼は3人でラーメンを食べていたので、そのことを例えに出しました。
私たちがラーメンを美味しいと思って食べている頃、同じ日本内国では、各々が思い思いに過ごしているのですが、遠くよその国へ移動していくにつれて、食べることに困っていたり、大人の都合による争いのために大切な命さえ亡くしてしまったりという同じ年頃の子どもたちの存在があるのでした。
学校に行きたくても行けない。お腹がすいていても食べる物がない。
長女、次女には分かりやすいところで、ご飯の好き嫌いについて振り返ってもらいました。無論、私自身にも言えることですが…。
大人が読んでみていろいろと感じることが多いような気がします。
本にあるように、どこにいても風は吹くし、夜空を見上げれば月があります。でもいつどんなことで逆の立場で月を見上げることになるかは分かりません。たまたま私は日本という国に生まれたまでです。
今の平和な生活に感謝しつつ、いつかは遠い国でも同じように美しい月を見上げることができるといいなと感じました。
久しぶりに考えさせられた、いい本でした。なによりも、子どもたちと話題を共有できたことが幸せに感じました。